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1000円盤によるレコード音楽入門(1) |
レコード芸術1973年6月号は、廉価盤(当時の呼称では1000円盤)ファンのバイブルともいえるものです。 この中から「特集1000円盤のすべて」において出谷啓さん執筆による「1000円盤によるレコード音楽入門」で取り上げられているレコードをここにリストアップしました。 僕と同年代に多くいるであろう1000円盤でクラシック音楽の魅力を知った方々に懐かしがっていただければ幸いです。 ここは交響曲編です。
交 響 曲 | ||||
作曲家 | 曲目 | 演奏者 | 番号 | 出谷さんのコメント |
ハイドン | 「時計」「軍隊」「ロンドン」 | ウェルデッケ/ウィーン国立歌劇場管 | GT1007 | 1枚につめ込んだ優れた演奏 |
「時計」「軍隊」 | サヴァリッシュ/ウィーン響 | FG12 | 地味ながら格調ある演奏 | |
モーツァルト | 「ジュピター」「ハフナー」 | パウムガルトナー/モーツァルテウム管 | HRS1044 | 繰り返しをすべて励行した堅実さと、やや古風でロマンティックな解釈が雑居した面白い演奏 |
「リンツ」「プラハ」 | HRS1045 | |||
「ジュピター」、第40番 | ワルター/ニューヨークフィル | SOCF121 | 録音は古いが、演奏はステレオの新盤よりも数等優っている | |
「リンツ」、第39番 | SOCF122 | |||
「ハフナー」、第28番 | SOCF123 | |||
ベートーヴェン | 第1番、第2番 | クリュイタンス/ベルリンフィル | AA5061 | 極上の演奏 |
第4番、第8番 | AA5041 | |||
第7番 | AA5034 | |||
英雄 | ケンペン/ベルリンフィル | FCM17 | 男性的でガッツな名解釈 | |
運命 | ベーム/ベルリンフィル | MH5003 | 構成力ゆたかな名演 | |
田園 | シューリヒト/パリ音楽院管 | EAB5003 | ||
第九 | ミュンシュ/ボストン響 | RGC1005 | 劇的な盛りあがりと抒情の深さ | |
第7番 | ライナー/シガコ響 | RGC1062 | エキサイティングな熱演 | |
運命 | ニキシュ | HR1032 | ||
シューベルト | 未完成 | ミュンシュ/ボストン響 | RGC1003 | 劇的な表現 |
クリュイタンス/ベルリンフィル | AA5001 | 美しい歌心 | ||
グレート | ヨッフム/バイエルン放送響 | MH5031 | 無難にすぎるがのびやかな解釈が正統 | |
ベルリオーズ | 幻想 | クリュイタンス/フィルハーモニア管 | AA5009 | 端麗で磨きぬかれた名調子 |
パレー/デトロイト響 | FG63 | 硬質で突進的な演奏 | ||
メンデルスゾーン | イタリア | カンテルリ/フィルハーモニア管 | EAB5004 | 若くして逝ったイタリアの俊英が絶対的 |
スコットランド | マーク/ロンドン響 | GT2009〜10 | 2枚組2,000円、初々しい歌が魅力 | |
ブルックナー | 第4番 | ラインスドルフ/ボストン響 | RGC1063 | 標準 |
ベーム/ザクセン国立歌劇場管 | EAB5001 | SP復刻、若き日のさっそうたる好演 | ||
第9番 | ベイヌム/コンセルトヘボウ管 | FCM34 | 渋好み | |
ブラームス | 第1番 | ケンペ/ベルリンフィル | AA5006 | 堂々たる名演 |
第2番 | ミュンシュ/ボストン響 | RGC1043 | 引き締まった解釈 | |
第3番 | ライナー/シカゴ響 | RGC1064 | 力強い表現が曲想にぴったりと決まった感じ | |
第4番 | ベイヌム/コンセルトヘボウ管 | FG2 | 蒼古ともいえる独特の解釈 | |
ワルター/ニューヨークフィル | SOCF134 | こぼれるばかりのロマン | ||
フランク | 交響曲ニ短調 | ミュンシュ/ボストン響 | RGC1042 | 熱っぽい力演 |
サン=サーンス | 第3番 | ミュンシュ/ボストン響 | RGC1065 | 決定的な威力 |
パレー/デトロイト響 | FCM29 | 古典的にすっきり纏めた | ||
ショーソン | 交響曲変ロ長調 | 歌心あふれる交響曲の極上の演奏 | ||
ドヴォルザーク | 新世界 | クーベリック/シカゴ響 | FG61 | 擬似ステレオ |
フリッチャイ/ベルリンフィル | MH5009 | ロマンティックな名盤 | ||
ターリッヒ/チェコフィル | HR1005 | 歴史的な名盤 | ||
第8番 | バルビローリ/ハルレ管 | UDL3068 | 心優しい感傷が絶品的 | |
チャイコフスキー | 第4番 | ムラヴィンスキー/レニングラードフィル | MK1018 | モノラルながら本場物の強力盤 |
ドラティ/ロンドン響 | FG81 | リズムの冴えた好演 | ||
第5番 | ムラヴィンスキー/レニングラードフィル | MK1019 | モノラルながら本場物の強力盤 | |
ケンペン/コンセルトヘボウ管 | FCM19 | 豪快な力演 | ||
モントゥー/ボストン響 | RGC1008 | 優雅典麗、異色のチャイコフスキー | ||
悲愴 | ムラヴィンスキー/レニングラードフィル | MK1020 | モノラルながら本場物の強力盤 | |
モントゥー/ボストン響 | RGC1009 | 優雅典麗、異色のチャイコフスキー | ||
シベリウス | 第1番 | バルビローリ/ハルレ管 | UDL3069 | 深い情趣をたたえて感動させる |
第5番 | UDL3070 | |||
ニールセン | 不滅 | バルビローリ/ハルレ管 | UDL3089 | 明快な解釈では現役中疑いなくトップに位する |
マーラー | 第4番 | ホーレンシュタイン/ロンドンフィル | AA5054 | 小味ながらこの曲の清らかな美しさを充分描きつくして印象に残る |
メンゲルベルク/コンセルトヘボウ管 | FCM21 | 19世紀的で濃厚な色気で迫るが、風格あふれたユニークな名解釈 | ||
ショスタコーヴィッチ | 第5番 | ムラヴィンスキー/レニングラードフィル | MK1022 | 初演のバトンをとったムラヴィンスキーで文句なし |
ストコフスキー/ニューヨーク・スタジアム響 | MS1029 | ロマンティックな名調子もこの曲の雄大さを描きつくして感銘深い | ||
第6番 | ムラヴィンスキー/レニングラードフィル | MK1023 | 初演のバトンをとったムラヴィンスキーで文句なし | |
第7番 | MK1024〜5 | |||
第10番 | MK1026 | |||
第11番 | MK1027 |