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ウィーン弦楽四重奏団によるシューベルト/死と乙女・四重奏断章

現代的でかつ流麗でしなやかな(戻る

このところ室内楽にも興味が出てきているし、シューベルトの弦楽四重奏曲のレコードもあったはず、とウィーン弦楽四重奏団による「死と乙女」「四重奏断章」を出してきました。
室内楽については、交響曲などよりも更に語るべきものを持たないのですが、流麗でしなやかな演奏だということは判ります。 しかも現代的なセンスを持って、すっきりとした感じもするのではないでしょうか。

カメラータ・トウキョウ創立10周年特別企画とレコードの帯に書かれています。 1987年の発売ですね。 CD企画として 2,700円だったものが、同時発売のLP企画では 1,500円となっていました。 しかも購入した堂島ワルツ堂では更に1割5分ほど値引きしてくれていたので 1,300円で買ったように思います。 この1987年当時としては、最新デジタル録音のLPレコード価格としては破格です。 こんなことでもないとカメラータ・トウキョウのレコードなんて買えませんでした。

しかし安いからと買ってはみたものの・・・若気の至りで良さなど判らず。 馬齢を重ねた今でも判っているとは思えませんけれど、暗いなぁ、という印象だけだったのが、今では色々と感じるところの多いレコードになってきています。
特に第2楽章の変奏など、シューベルトの歌の世界が拡がってゆくようでとても面白いですね。 演奏しているのはなんたってウィーンフィルの名手による弦楽四重奏団(ウェルナー・ヒンク(1stVn)、フーベルト・クロイザマー(2ndVn)、クラウス・パイシュタイナー(Va)、ラインハルト・レップ(Vc))ですから当たり前かもしれません。 それでも聴き手としてもちょっとは進歩した・・と思いたいところです。

あと余白に収録されている「四重奏断章」。 これも短調の曲なんですが、よく聴いてみると面白いですね。 第2主題の伸びやかな旋律など、まるで歌曲のようで素適ですし、ウィーン弦楽四重奏団のメンバーもチャーミングな演奏をしています。 しかし、冒頭に呈示された未完成交響曲の出だしになんとなく似た第1主題、決然とした感じ。 ぐいぐいと曲を展開させてゆきますね。 この曲もこれまでに何回か聴いたことあるはずなんですが、まるで初めて聴くような新鮮な感覚を覚えます。

このところ時々このレコードを繰返し聴くようになっていますけれど、聴く度に新鮮な感覚を覚えるのは、やはり演奏が素晴らしいからでしょうね。 ちょっとハマっています。

ウィーン弦楽四重奏団
ウェルナー・ヒンク(1stVn)、フーベルト・クロイザマー(2ndVn)、
クラウス・パイシュタイナー(Va)、ラインハルト・レップ(Vc)

録音:1981年4月、ウィーン Baum Garten Studio