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セント・マーティン・オーケストラ 第13回定期演奏会 |
終始力強い響きで押し寄せてくる(戻る)
日時:2018年3月4日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:川西市みつなかホール曲目:ベートーヴェン/コリオラン序曲
プロコフィエフ/古典交響曲
ベートーヴェン/交響曲第7番
(アンコール)エルガー/愛の挨拶
指揮:河崎 聡
セント・マーティンらしい覇気に満ちた演奏会でした。 弦楽器の編成が 9-7-6-4-3 での対抗配置ですが、終始力強い響きで押し寄せてくるような感じ。 弦楽器が少ない分、管楽器の音の透りも良くなっているのかしら、木管楽器の好演が手に取るように分かるのも魅力でした。
コリオラン序曲、冒頭より引き締まった響きの中でコントラバスの響きがくっきりと浮かび上がり、またヴィオラも中音をしっかりと締め上げているのが聴こえてきた筋肉質な音楽。 コンパクトにタイトに打つティムパニも相俟って曲をしっかりと支えていました。 ヴァイオリンはピリオド奏法だったでしょうかね、やや絶叫調にも聴こえたりもしましたが、覇気ある演奏を楽しみました。
とても面白く聴けたのは古典交響曲。 こちらは軽快かつカラフルな色彩感を持たせた演奏。 終始にこやかな河崎さんのリードのもと、多少のミスはあっても音楽を整えることよりも音楽を楽しく聴かせることを主眼に置いていたようです。 活き活きとした音楽が前に前にと推進してゆくのが心地よく感じられました。 河崎さんの指揮棒の振り幅も他の曲よりも大きかったように感じました。
メインのベートーヴェンの交響曲第7番では、繰り返しリズムが押し寄せてきたのと、キレの良い響き、弓を強く弦に押し付けるようにして出すストレートで大きな響き(弦楽器の人数がもっと多いと響きの厚みにもなるのでしょうけど)、このところお疲れ気味なロートル人間だったもので、少々聴き疲れしてしまいました。 自信に満ちた演奏であったのですが、ついてゆけなくてごめんなさい。
最後になりましたが、このオーケストラ。 開演時、左右より整列入場をしますが舞台上にメンバー全員が揃うまで起立したままで待ちます。 一番最後にコンミスが登場し、全員が揃ってからコンミスと伴に一礼して着席。 全員揃ったメンバーへの客席からの暖かい拍手が湧いて、気持ちいいですね。 礼に始まり礼に終わる・・・ 演奏される音楽ともどもちょっと独特な世界感を持って演奏活動されているようです。
とにかく、皆さんお疲れさまでした。
以下、未稿