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ザンデルリンクのブラームスは、カプリッチョからベルリン交響楽団を指揮したものが出ているが、こちらは少々お高いので未聴。 しかしこちらの演奏もとても充実している。
特に変わったことはしていないし、中庸な演奏と言えなくもないが、充実した音楽に満たされている。 よく聴いてみると、オケの音に消えてしまいがちなフルートの音、ビオラのちょっとくすんではいるが豊かな響きが、とてつもなく新鮮に聞えるのが嬉しい。 ホルンはペーター・ダムだろう。 とてもまろやかな音だ。淡々と音楽を流してこんでゆくザンデルリングに、シュターツカペレ・ドレスデンの質素だが美しいその音色があいまって、静かに熱く感動させてくれる。
国内盤3枚組 \4,500 の限定盤を持っていたが、米RCAによる3枚組の輸入盤を買い直した。 それほど素敵な演奏だと思う。 国内盤の音も悪くなかったけれど、さすがにこちらが薄皮1枚剥いだように聞こえる(そう思わないと買った甲斐もないものな)。